トラクターのエンジンオイル:セルフ点検で長持ちさせる!!

トラクターは、農業において欠かせない存在です。長年安定した稼働を維持するためには、定期的なメンテナンスが重要です。特に、エンジンオイルはエンジンの血液とも呼ばれ、適切な管理がエンジン性能と寿命に大きく影響します。

本記事では、トラクターのエンジンオイルのセルフ点検について、量、劣化、漏れという3つのポイントに絞って詳しく解説します。

量の確認:適切な量を守ろう

エンジンオイルは、エンジン内部の金属部品を潤滑し、摩擦や摩耗を防ぐ役割を担っています。量が不足すると、潤滑不良による部品の損傷やオーバーヒートなどのトラブルにつながります。

点検方法

  1. トラクターを水平な場所に止め、エンジンを停止します。
  2. 取扱説明書で指定された場所にあるオイルゲージを引き抜きます。
  3. オイルゲージに付着したオイル量を確認します。
  4. オイルレベルが下限ラインを下回っている場合は、規定量までオイルを補充します。

補充する場合

  • 推奨銘柄のオイルを使用してください。
  • オイルレベルは上限ラインを超えないように注意しましょう。
  • オイルの入れすぎは、エンジン性能の低下やオイル漏れの原因になります。

劣化のチェック:汚れや粘度の変化に注意

エンジンオイルは使用時間の経過とともに劣化します。劣化が進むと、潤滑性能が低下し、スラッジと呼ばれる汚れが堆積しやすくなります。また、粘度が変化し、本来の機能を果たせなくなります。

点検方法

  1. オイルゲージを抜き取り、オイルの色と粘度を確認します。
  2. オイルが透明で粘度が適度であれば問題ありません。
  3. オイルが茶色く濁っていたり、粘度が異常に高かったり低かったりする場合は、劣化が疑われます。

劣化が疑われる場合

  • 早急にオイル交換を行いましょう。
  • 長期間使用していない場合も、定期的にオイル交換が必要です。

漏れの点検:早期発見でトラブルを防ぐ

エンジンオイルの漏れは、深刻なトラブルにつながる可能性があります。定期的に漏れをチェックし、早期発見・早期対処を心がけましょう。

点検方法

  1. トラクターの下回りを点検し、オイル漏れがないか確認します。
  2. エンジンヘッドやオイルパン、ドレンプラグ周辺にオイルの染み跡がないか確認します。
  3. 漏れを発見した場合は、原因を特定し、修理が必要です。

漏れの原因例

  • ガスケットの劣化
  • オイルパンの破損
  • ドレンプラグの締め付け不良

《まとめ》

トラクターのエンジンオイルは、適切な管理によって寿命を延ばし、性能を維持することができます。日頃から量、劣化、漏れをセルフ点検し、異常があれば早めに整備士に相談しましょう。

日頃の点検を習慣化することで、愛機の調子を整え、長く安心して使うことができます。